Grignard Carboxylation with CO2
Grignard 試薬と二酸化炭素のカルボキシル化:フェニルマグネシウムブロミド PhMgBr + CO2 →(後処理 H3O⁺)→ 安息香酸。炭素求核剤(カルバニオン等価体)が CO2 の求電子的なカルボニル炭素に 1,2-付加してカルボキシラートを作り、これを後処理の酸(H3O⁺)でプロトン化してカルボン酸にする。C–C 結合を1本増やす炭素鎖伸長の代表反応。
R–MgX + CO₂ → R–COOH
Grignard 試薬がCO₂に付加してカルボキシラートを作り、後処理でカルボン酸になる炭素鎖伸長である。
巻矢印はA=攻撃 / B=脱離・π形成 / C=プロトン移動。本文の (A)(B)(C) は図中の同色の矢印を指します。
試薬・条件CO2
PhMgBrの炭素求核剤電子が余っていて、電子の足りない相手(求電子剤)へ電子対を差し出して結合をつくる化学種。(フェニル炭素C1のカルバニオン炭素の上に負電荷を持つ化学種で、強い求核剤・塩基としてはたらく。等価体)が、CO2の中心炭素C11を攻撃して新しいC1–C11結合を作る(A)。玉突きでC11=O10のπ電子が酸素O10へ降りてカルボキシラート(O⁻)になる(B)。直線形のCO2が曲がり、安息香酸イオン(ベンゾアート)の骨格ができる。Mg²⁺とBr⁻は対イオン(spectator)。
Q.なぜフェニル炭素が求核剤になれるのか
A.C–Mg結合は極性が大きく、炭素がδ⁻=カルバニオン等価体としてふるまうから。だからCO2のδ⁺炭素を攻撃できる。
試薬・条件H3O⁺
カルボキシラートの酸素O10⁻の孤立電子対結合に使われず、原子の上に対で残っている非共有の電子対。求核剤として攻める手になる。が、ヒドロニウムのプロトンH31を受け取って新しいO10–H31結合を作る(C)。玉突きでO30–H31の結合電子がO30へ戻り水になる(B)。中性のカルボン酸=安息香酸が完成する。
同じ中間体・対になる選択性・連続する変換など、位置の近い反応です。反応マップで全体の中での位置も見られます。
原子の保存・電子の流れ・生成物への到達を機械で検証しています。妥当な経路は複数ありえます。
| 矢印⇄結合変化の整合 | 整合 — fail=0 / check=0(全2段) |
|---|---|
| 電荷保存 | 保存 — 全段で電荷保存 |
| 中間体の鎖の連続 | 連続 — 中間体の鎖が連続 |
| 生成物への到達(内部整合) | 到達 — 看板の生成物が機構中で実際に生成 |
| 生成物の分子式 | C7H6O2 |
| PubChem 照合 | 未照合 — キャッシュに結果なし |