Moleculus
有機化学リファレンス

Getting Started

はじめに

Moleculus の歩き方と、まず読んでおきたい土台の6反応です。

このサイトの使い方

Moleculus は、有機化学の反応を巻矢印で読み解くためのライブラリです。巻矢印は電子対の動きを表す記号で、どの結合が切れ、どの結合ができるのかを一本ずつ矢印で示します。反応を丸暗記するのではなく、この電子の流れを追うことで、なぜその生成物になるのかを根本から理解できます。

はじめての方は、まず下の土台の6反応から読むことをおすすめします。ここで出てくる電子の動かし方が、ほかの多くの反応を読むための共通言語になります。

各反応のページは、全体式(出発物から生成物への全体像)・機構(段ごと)(巻矢印つきで一段ずつ)・なぜこう進むのか(原理・選択性・駆動力)・検算(機械が確かめた結果)の順に並んでいます。上から順に追えば、全体像をつかんでから細部へ降りられます。

まず読みたい土台の6反応

機構を読むための共通言語になる基礎です。番号どおりに読み進めると、置換・付加・還元・エノラート化学の型がひととおりつかめます。

  1. プロトン移動(酸・塩基の基礎)(Proton Transfer (Acid-Base))— すべての機構に共通する、プロトンをやり取りする最小の動き。
  2. カルボニルへの求核付加(基礎)(Nucleophilic Addition to a Carbonyl)— 求核剤がC=O二重結合に加わる、付加系の原型。
  3. SN2反応(SN2 Reaction)— 置換の二本柱の一つ。背面から一気に置き換わる一段の反応。
  4. SN1反応(SN1 Reaction)— 置換の二本柱のもう一つ。いったんカルボカチオンを経てから置き換わる反応。
  5. NaBH4によるケトンの還元(NaBH4 Reduction of a Ketone)— 最頻出の還元。ヒドリドがC=Oへ移ってアルコールになる過程。
  6. アルドール付加(Aldol Addition)— エノラート化学の原型。新しいC–C結合をつくる付加反応。
← トップへ